過走行16万kmでも、FJのエアコンは壊れなかった|古い車のエアコンは本当にダメになるのか

修理・整備

「古い車はエアコンが先にダメになる」——そう思って、過走行の車に乗るたびに夏を身構えている人は多いと思う。走行距離が伸びれば、コンプレッサーもガスもへたって、そのうち冷えなくなるんじゃないか、と。

うちのFJクルーザーは走行16万kmを超えた今も、エアコンは一度も壊れていない。修理もガス補充もしていないのに、今年の猛暑でもちゃんと冷える。「過走行=エアコンが弱い」というイメージが、少なくともうちの1台には当てはまらなかった。その実感をそのまま書いておく。

うちのFJのスペック(16万km・8年)

2018年10月に中古で購入。当時の走行距離は約45,000km、そこから8年乗って、2026年時点で160,000kmを超えた。年間およそ1.5万kmのペース。過走行と呼ばれる領域に、とっくに入っている。

エアコンは16万kmでも一度も壊れていない

いちばん心配されがちなエアコンだが、購入以来、一度も修理もガス補充もしていない。それでも朝一番から普通に冷える。走行距離が伸びたからといって、エアコンが真っ先に音を上げるわけではない、というのが実車での感覚だ。

もちろん個体差はある。ワゴンRのような割り切りの安い車では、実際に夏にエアコンが死んだこともある(その時の判断は車のエアコンが壊れた夏、修理せず1ヶ月過ごした結果に書いた)。それでも「過走行のFJ」に限って言えば、16万kmでもエアコンは元気だ。

過走行車のエアコンを長持ちさせるためにやっていること

正直、エアコンのために特別なことはしていない。やっているのは基本だけだ。

  • オイル交換は距離を目安に定期的に(うちはだいたい1万km弱ごと)
  • バッテリーは数年前に一度交換済み(夏の高温はバッテリーに厳しいので、弱ってきたら早めに)
  • 車検は毎回きちんと通す

強いて言えば、真夏でもいきなり最大冷房にせず、少し窓を開けて熱気を逃がしてから使う——その程度の気づかいくらい。基本の整備さえ切らさなければ、エアコンはそう簡単には壊れない、というのが16万km乗った実感だ。

「エアコンが効かない・ぬるい」=故障とは限らない

夏になると「車のエアコンが効かない」「風がぬるい」と感じる人が増えるけれど、これは必ずしも故障ではない。修理に駆け込む前に、順番に見てほしいポイントがある。

  • 炎天下に駐車した直後は、どの車もぬるい。車内が高温になっているだけで、エアコンの故障ではない。窓を開けて熱気を逃がしてから内気循環にすると、冷えの立ち上がりがまるで違う。うちのFJもここだけは16万km関係なく「暑い車」になる
  • エアコンフィルターの詰まり。風量が弱い・風がぬるい系の症状で、いちばん多い原因のひとつ。カー用品店でも交換できる消耗品なので、まずここを疑う
  • 外気導入のままになっていないか。渋滞や炎天下では内気循環のほうが圧倒的に冷える。切り替えスイッチひとつの話
  • それでも冷えないならガス不足やコンプレッサー。ここから先は整備工場の領域。放置すると悪化するので、点検に出すのが結果的に安くつく

要するに「効かない」の大半は、壊れる手前の消耗品か使い方の話。うちのFJが16万km走ってもエアコンが健在なのは、運もあるだろうけど、こういう小さいところを潰してきたからだとも思っている。

「古い車のエアコンは壊れやすい」は本当か

走行距離だけを理由に、エアコンの故障を過度に怖がる必要はない。大事なのは距離そのものより、基本の整備を切らさないこと。うちのFJは16万kmでノントラブルだった。

なお、夏に過走行車で遠出・帰省を予定しているなら、エアコン以外の直前チェックも合わせて確認しておくと安心だ(過走行車で夏の長距離・帰省は大丈夫?16万kmのFJに乗る僕の直前チェック)。

とはいえ、「そろそろ手放すか、まだ乗るか」で迷う気持ちもよく分かる。もし乗り換えも視野に入っているなら、今の値段を一度知っておくと判断材料になる。過走行車でも、思っていたより値がつくことは珍しくない。

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